■湘南美容外科グループ(SBCM)代表・相川佳之がオーナーとして支配する東証グロース上場Waqooが本日、2023年9月期の通期業績予想の純利益を7200万円の黒字から△5700万円の赤字決算とする下方修正を行った。Waqooは22年9月期も赤字から黒字へ修正しており、21年6月の上場後の決算で2期連続の赤字修正となる。
■最終赤字の理由は子会社Waqooメディカルサポートにおける広告・マーケティング事業から一部撤退したことによる特別損失だ。同子会社は昨年8月22日に設立されたばかりだが、22年9月期中にSBCMから2億円の売上を計上していた。同じタイミングで、Waqooは社長らが関与する一般社団法人に2億円を貸し付け、SBCMのクリニックとほぼ同じサービスを展開する痩身美容クリニックを開業していた。
■Waqooは2019年に広告・メディア事業を譲渡、撤退しており、はたして22年9月期時点で広告・マーケテイング業務を受託できる体制があったのか疑問があった。今回、事業開始からわずか1年での撤退という事態に至り、経営の迷走ぶりが露呈していると言えるのではないか。(文中敬称略)
2023年7月21日付:【ミニ情報】上場わずか1年で湘南美容外科グループの支配下となった化粧品販売のWaqoo、役員が「痩身クリニック」開業