OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(25)アンジェス、エフオン、ユーグレナ


■アンジェス(東証グロース4563)
2022年9月26日付:第42回新株予約権(第三者割当て)(行使価額修正条項付)の募集に関するお知らせ

外資系金融グループのキャンター・フィッツジェラルド・グループに対し、当初行使価格224円、下限行使価格124円で前日終値の90%に行使価格がディスカウントされる85億円分のMSワラントを発行。調達資金はアンジェスが医療ファンド等から買収したEmendo Biotherapeutics(以下、Emendo社)の運転資金に使うという。この開示の中で、Emendo社の直近売上高が当初計画に反しゼロであることも分かった。最近のアンジェス株価は100円台に下落し今回のMSワラントの下限行使価格に迫っており、2020年3月の「コロナワクチン」と同じような開示を出して株価高騰を狙ってくる可能性がある。

■エフオン(東証プライム9514)
2022年9月27日付:有価証券報告書-第26期(令和3年7月1日-令和4年6月30日)

当サイトは昨年、東証プライム上場のバイオマス発電事業エフオンに関する連載第6弾で、当時エフオンが建設中だった和歌山県・新宮発電所の総工費が、当初の100億円から、120~130億円の膨れ上がっているとの関係者談を報じた。エフオン新宮は今年8月末に稼働したようだが、その総工費は今年6月末時点で123.6億円に増加していたことが有報で分かった。

■ユーグレナ(東証プライム2931)
2022年11月11日付:2022年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) 

ユーグレナは今期から、決算短信の1頁に記載される主要な経営成績の項目に「調整後EBITDA」を追加し、あたかも業績が好調のように見せかけている。だが日本基準では営業利益、経常利益、当期純利益は赤字であり、今期も赤字であれば、2018年以降の5期連続の赤字決算となる。ユーグレナは今期の業績予想を売上高と「調整後EBITDA」だけは開示しているが、日本基準の利益情報は開示していない。なぜ、調整後EBITDAは予想できるのに、利益情報が算定できないのだろうか。

2022年8月24日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(24)THEグローバル社、ウェルビー、オウケイウェイヴ

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