OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(26)THEグローバル社、イメージ情報開発、ジェイホールディングス


■THEグローバル社(東証スタンダード3271)
2023年3月17日付:第10回銀行保証付無担保社債(私募債)発行に関するお知らせ

子会社グローバル・エルシードが島根銀行を引受先とする社債発行により15億円を調達。THEグローバル社は昨年に筆頭株主が中国系のアスコットからSBIホールディングス傘下となり、借入先や在庫の引き受けなどでSBIへの依存が高まっていた。今回の社債引き受けは、SBIの提携地銀という関係性があってのことと思われる。THEグローバル社はホテル事業で経営が悪化し、20年6月期、21年6月期は巨額赤字を計上。22年6月期は黒字決算となったものの、在庫増に伴う借入利息負担が大きく、経営状態は依然として厳しいと思われる。

■イメージ情報開発(東証グロース3803)
2022年12月2日付:特別委員会の設置に関するお知らせ

沖縄における海砂利採取事業会社「北栄」への貸付金問題で、イメージ情報開発は昨年末、現社長・代永拓史の親族が北栄に対して未回収債権を有している可能性が高いとして、債権回収に際して利益相反の恐れがあることから特別委員会を設置した。北栄は、イメージ情報開発が投融資を実行した14年3月期より以前に経営破綻しており、14年11月にも土砂採取船が別の船と衝突する事故を起こしており極めてリスクの高い案件であった。もし、代永の親族がイメージ情報開発が投融資を実行する前から債権を有していたのであれば、利害関係が北栄への投融資の意思決定に影響を与えていた可能性もある。

■ジェイホールディングス(東証スタンダード2721)
2023年2月3日付:特別損失の計上及び業績予想の修正に関するお知らせ

現社長の眞野貞也が20年3月の就任後に実施した第三者割当増資による調達資金を投じた「SDGs事業」で、ジェイホールディングスは、21年に経営破綻したテクノシステムの関係先から20年11月に熊本県球磨郡の太陽光発電所の権利を有する会社の出資持分及び債権を1.8億円で取得したが、翌21年10月、この持分を第三者に譲渡していた。譲渡代金は22年6月までに分割で回収するとしていたが、半分の9千万円が未収となったことを発表した。なお眞野は、ジェイホールディングスが太陽光投資を行う直前の20年9月に、個人会社を通じて熊本県阿蘇市の太陽光発電所を、テクノシステムと取引のあった太陽光業者から取得していた。


2022年11月28日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(25)アンジェス、エフオン、ユーグレナ

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