■当サイトが8月13日、バイオマス発電所を運営する東証1部エフオン(社長・島﨑知格)について報じたところ、同社は翌14日土曜日、「一部報道について」と題するリリースを出し、当サイトの報道に反論した。リリースは〈当社が「バイオマス発電所の売電価格の決定に関して、外部の検査機関に提出する燃料のサンプルを改ざんし、売電価格を不正につり上げていた」などと報じられましたが、事実とは異なり、当社が公表したものではありません〉としている。しかし、エフオンの社員が同社の売電価格の不正操作を内部告発しているのは事実であり、それを基にNHKの『クローズアップ現代』が放送されたのも事実である。
■それはエフオンの経営陣がよく認識していることだろう。NHKの取材班は今年6月10日、エフオンに対して〈木質チップのサンプル検査を行う際、外部機関に提出するサンプル材の水分量に手を加えることで、本来より高い売電単価にしている〉との証言について見解を求める取材依頼を出したが、エフオンは14日、「個別事案の取材には応じない」と対応していた。取材班は15日にも島﨑を直撃。放送前日の21日夕方になってようやくエフオンの経営陣が取材に応じ、内部通報を受けての〝調査委員会〟設置などを説明した経緯がある。
■また、リリースの後段は注目に値する。〈意図的に当社への誹謗中傷行為や攻撃的行為を繰り返す者に対して、当社は毅然として法的措置への対処や司法当局への相談を検討しております〉と、あたかも「当社は不当な攻撃の被害者」であるかのような調子で、当局の介入を匂わし内部告発者を威嚇している。だが、内部告発の内容は、電気料金を納めるすべての国民に関わる公益性の高い事案であり、複数の証言と証拠に基づいており、「意図的な誹謗中傷や攻撃」とは質的に異なる(つづく)。
(文中敬称略)
2021年8月13日付レポート:バイオマス発電所の東証1部エフオン、売電価格「不正操作」を複数の社員が内部告発 NHK『クローズアップ現代』が報道
株保有者です。サンプル材の水分量に手を加えたら、どうして売電価格が高くなるの?サンプルって、外部機関が採取するんじゃなくて、会社が提出するの?他のバイオマス発電業者はどうなの?と、今の所、アウトローズさんの報道に疑問を持っています。NHKの番組は、見てないので確認ができません。でも、株保有者でも、エフオン側に不正があったら許すべきではありません。裏付けのある続報を待ってます。
バイオマスFIT発電で32円/kWhで売電できるのは、使用するバイオマスが未利用材という範疇となり、植林を前提にした生木の間伐材などがこれに当たります。炭素吸収源である森林の再生をしたいために設けられた特例です。森林組合など伐採者の証明書が必要ですが、紙の書類のため偽造は容易だと思います。間伐材は生木なので水分量は50%くらい、すなわち半分は水です。
ウッドショックの影響もあり、未利用材の価格は高騰していおり、トン12000円以上で取引されていると聞きます。
一方番組の報道を見ると、実際に使用していたのは建築廃材ではないかと思われます。ちゃんと解体ゴミを分別していれば、乾いていること以外、見た目だけでは未利用材との違いは分かりません。乾いた建築廃材に水を混ぜれば未利用材と同じになります。
ちなみに建築廃材だとFIT売電の価格は13円/kWhと20円近く安くなってしまいます。
建築廃材は建物解体材ですが、元が材木なので乾いています。しかも廃棄物なのでバイオマスの価格も格安です。持ち込み時は廃棄物処理費をとってるくらいです。おそらくトン当たりの価格は未利用材の1/5以下ではないでしょうか。
必要な原料代が大幅に安く上がり、電気は高く売れるというのが詐欺のカラクリです。バイオマス発電は運転費用の6割が燃料代と言われているので、その効果は絶大です。そして燃やしてしまえば何もわかりません。証拠隠滅みたいなもんです。
監督官庁は資源エネルギー庁ですが、番組の報道を見てなぜ動かないのか不思議です。再エネ賦課金は税金と同じです。すなわち税金詐欺と同じになります。
他の事業者もやっているかもしれず、再発防止のためにも厳しい処分を望みます。
NHKクローズアップ現代
2021年6月22日(火) クローズアップ現代
独自取材 再エネビジネスの“ゆがみ” ~脱炭素社会の裏で~
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4560/
に番組内容の概要が書いてあるので参考になる。
NHKの番組に出てくるバイオマス発電会社がエフオンであることは間違いないでしょう。