東証2部「郷鉄工所」、資金繰りで窮地


■東証2部上場の郷鉄工所(6397)が危機に瀕している。太陽光発電設備工事などの失敗により、28年3月期が5億9千万円の債務超過に陥った。郷鉄工所は、株主割当増資により最大で14億円を調達することにより、財務を立て直すとしていたが、大半の株主が増資に応じることなく、結果2億2千万円程度しか調達することができなかった。これでは債務超過を脱することが出来ず、課題が山積している。
■郷鉄工所のもう一つの危機は資金繰りだ。本日のIRでは、黒字の出ていた配管事業を大株主であった委託元の日本バルカー工業(東1:7995)に帳簿価格の約2倍で売却するとのことだが、状況は厳しい。
「手形の決済で毎月2億円程度の資金が必要になっているが、金融機関からこれ以上の融資を受けることは難しく、取引先からの支援でなんとか持っている状態だが、長くは続かないだろう」(関係者)
■外部への金策は専務取締役の田中桂一、取締役で「新事業開発本部長」の肩書を持つ石川歩が当たっている。5月に発表された新規の発電機製造事業の提携先である㈱ワイ・ジー・ケーを仲介したのは石川だという。
■ワイ・ジー・ケーは14億円の債務超過であるが、郷鉄工所は「実質純資産」という概念を持ち出して1億3千万円の資産超過であると主張している。だが、ワイ・ジー・ケーは数年前から多方面で出資を募っており、結果として株主数は400人弱に膨れ上がっている点は開示されていない。潜在的なリスクに注意を払うべきだ。
(文中敬称略)

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