【ミニ情報】虎ノ門交差点近くのオフィスビルを巡る地主と不動産会社のトラブル、事件屋や地面師グループが暗躍か


■虎ノ門交差点近くの問題の物件
■虎ノ門交差点近くの問題の物件(当サイトでモザイク処理)

■東京の一等地・虎ノ門交差点近くに建つオフィスビルを巡り、地主と不動産業者がトラブルとなっているようだ。このビルは地主のX家が共有しており、土地は、地主Xの従兄弟Aが6分の2、従兄弟Bが6分の1、Bが代表を務めるX家の資産管理会社が6分の3を保有。建物はBと資産管理会社が半分ずつ保有している。19年頃からこの物件の売却に向けた動きが出ていたが、近年は素性の怪しい不動産業者が入り込むなど、状況が複雑化している。
■関係者によると、従兄弟Aは判断能力に問題があり、従兄弟Bが補助人となっている状態だったようだ。19年頃、Bの取り巻きの行政書士が物件の売却を進める最中に、Aが別の買い手と不動産売買契約を締結してしまい、二重売買となる事態が発生。A側の買い手が所有権移転仮登記を行ったが、Aは、この買い手から詐欺・脅迫を受けたと主張し、契約の取り消しを要求していたという。
■また一昨年頃、Aが逮捕歴のある人物から高額な接待を受け、売買契約と思しき書面を作成したり、昨年4月には、地面師グループが関与していた不動産会社が、Aの持ち分に根抵当権を設定するなど、売買案件が複雑化している。今年4月にはAが一時、行方不明になったとか。「家に不動産ブローカーがたむろしていて帰りたくなかったようだ」(関係者)。この物件は新興金融グループや上場中堅不動産会社も狙っていると思われ、今後の行末が興味深い(つづく)。

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