■当サイトは、今月1日発売の月刊誌『ZAITEN』(財界展望新社)に「三井住友トラストが黙認『パワハラ子会社・日興アセット』」と題する記事を寄稿した。当サイトはこの間、三井住友トラストHD子会社で、公的資金10兆円を含む26兆円もの資金を運用する日興アセットマネジメントのCIO・最高投資責任者のパワーハラスメントに関する事案を追及していたが、今回のZAITEN記事では、同社関係者から寄せられた内部告発を紹介している。
■詳細は発売中の同誌記事をお読みいただきたいが、日興アセットでは、問題のCIOだけでなく、コンプライアンス部門のトップ等の幹部から末端のアナリストまで、パワハラ・セクハラや会社経費の私的流用などが指摘されている。この“惨状”の原因の一つには、親会社の三井住友トラストHDによるガバナンス不全が挙げられる。日興アセットには三井住友トラストHDから佐谷戸淳一や西田豊などが送り込まれているものの、現場で影響力を持っているのは日興証券OBの幹部たちという実態があった。
■なお、日興アセットは『ZAITEN』発売直前の2月26日、社長の安倍秀雄を代表権のない取締役とし、佐谷戸が社長・会長を兼務するという人事を公表している。(文中敬称略、つづく)
2020年12月14日付レポート:GPIFや日銀の巨額公的資金を運用「日興アセットマネジメント」の常軌を逸したコンプラ意識(1)CIO・最高投資責任者によるパワハラ、女性蔑視、「賭け麻雀」が常態化
2020年12月24日付【記事紹介】日興アセット「パワハラ専務」内部告発 『ZAITEN』21年2月号
2021年1月12日付:【記事紹介】顧客情報不正入手の日興アセット子会社「日本インスティテューショナル証券」で内部通報者が休職に 『FACTA ONLINE』