ジャスダック上場ピクセルカンパニーズ、架空売上計上か 販売した「太陽光発電施設」は未だに更地


「下田第一発電所」所在地(撮影、筆者)
「下田第一発電所」所在地(撮影、筆者)

■当サイトは去る12月12日、ジャスダック上場ピクセルカンパニーズ(コード2743、社長・吉田弘明)が2016年12月期第2四半期中に行った取引について、「不正会計」であった可能性を指摘した。今回、この取引を巡る詳しい情報を得ることができたのでここに公表しようと思う。まず当時の子会社ルクソニア㈱が販売したとされる「太陽光発電施設」に実態はなく、現在も更地の状態であることがわかった。また、販売先の代表がルクソニアの元役員であるなどの状況から、会計上の誤謬ではなく粉飾決算であり、売上の〈前倒し計上〉というより〈架空売上の計上〉が行われた疑いが濃厚となった。
■ピクセルカンパニーズは、問題の取引により売上210百万円を計上し、2Q及び3Qを赤字から黒字転換した。取引の原因となったのは㈱FIELD・X(フィールドエックス)との間で締結された16年5月19日付「太陽光発電事業に関する譲渡契約」である。これは、静岡県下田市に太陽光発電施設「下田第一発電所」を設置し、フィールドエックスに譲渡する、というものであった。契約ではルクソニアが7月末に設置工事を完工し、8月下旬までに東京電力との系統連系を完了させる、とのことであった。
■ところが、当サイトが本年1月に現場を訪れたところ、太陽光発電施設があるはずの場所は森林が無残に伐採されただけの荒地であった(冒頭写真)。発電施設の見る影もない。近隣住民によると「2年程前に地元業者がこの場所に太陽光発電所を作るという話はあったが、現在までそのような施設が作られたことはない。地上権をどこかの会社に譲渡した、という噂は聞いたことがある」とのことである。いずれにしろ、売上計上の前提となる太陽光発電施設が今なお存在しないことは事実だ。
■販売先のフィールドエックスとルクソニアの関係が近いことは重要なポイントである。同社の代表取締役はルクソニアの元役員で、かつて本店所在地はルクソニアと同じ住所にあったことが分かった。実態のない太陽光発電施設の取引による売上計上の相手先として通謀している可能性は十分にある。
■ところで、太陽光発電施設の売買が含まれる環境関連事業のセグメント業績は、第1四半期売上高2,003百万円、利益59百万円、第2四半期売上高322百万円、利益100百万円と、利益率が著しく上がっている(2.96%⇒31.17%)。ここからフィールドエックスとの取引を除外した場合、売上高112百万円、利益4百万円で利益率は3.56%と第1四半期の水準に近づく。つまりフィールドエックスとの取引の尋常でない利益率に疑いを持つのが普通だろうが、社長の吉田は事情を知った上で黙認したか、気が付かないほどヌケていたか、どっちだろうか。
(文中敬称略)

2016年12月12日付レポート:【ミニ情報】ジャスダック上場ピクセルカンパニーズ、不正会計の疑いが浮上

2016年7月27日付レポート:ジャスダック上場ピクセルカンパニーズ(コード2743)、新株予約権の行方に注目

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