■東証一部ネクシィーズグループ社長・近藤太香巳が元愛人に対し暴行を加えた等と報じた『週刊文春』2015年12月24日号の記事について、ネクシィーズ側が名誉毀損で提訴した民事訴訟の証人尋問が今月21日、東京地裁であり、近藤本人が出廷した。
■記事では元愛人が2011年7月27日深夜に近藤から暴行を受け、肋骨を骨折するなどの被害に遭ったされている。ネクシィーズ側は暴行についてこれまで事実無根だと強調してきた。だが、この日証人尋問を受けた近藤は、肝心の7月27日に何があったかについて「記憶にないです」「覚えていない」を連発。曖昧な答弁に終始した。
■また、『文春』記事は元愛人が経営していた㈱DiNAがネクシィーズによって不正に乗っ取られたと報じている。争点の一つである平成22年11月1日付でネクシィーズ本社ビルで開催されたDiNA社の臨時株主総会だが、実際には開かれていないことも近藤の口から明らかにされた。いわゆる「みなし決議」を主張していたが、議事録にある日時・会場は事実ではない記載ということになる。
■この点について、文春側弁護士から「臨時株主総会はそこの議事録に記載された日時場所では開催されていないけれども、そこで開かれたということをみんなが合意しているのであるから、そのような議事録を作り、そしてそれを基に、会社の登記を変更するということについては問題ない、というのがあなたのご認識ですね?」と質された近藤の回答は「そうです」。おそらく公正証書原本不実記載等罪などを念頭に置いた質問と思われる。
(文中敬称略)
本年11月15日付レポート:【ミニ情報】東証一部ネクシィーズ社長、元愛人への「傷害容疑」で書類送検されていた 民事訴訟では「強姦未遂」の新証言も
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本年3月24日付レポート:東証一部ネクシィーズグループは「関連当事者取引」を適切に開示しろ 過年度の有報、コーポレート・ガバナンス報告書に不備
本年1月27日付レポート:新垣結衣など所属のレプロエンタテインメント、マザーズ上場ブランジスタ「神の手」急騰相場で数十億の株式売却益を実現か