【ミニ情報】ジャスダック上場ナガセ、破綻したFC加盟企業経営者は永瀬社長の「野村証券時代の先輩」 最上恒産会長らから13億円詐取で有罪


ナガセ■「東進ハイスクール」などの大学受験予備校を運営するジャスダック上場ナガセ(9733)は13日16時、「東進衛星予備校の加盟企業である「株式会社モアアンドモア」による民事再生法適用申請に伴うフランチャイズ本部としての当社の対応について」と題する開示を発表した。
■フランチャイズ校「東進衛星予備校」を運営する㈱モアアンドモアが本日付で東京地裁に民事再生の申請したことに伴い、今後、ナガセ側で生徒や従業員を引き受け、授業を継続する旨が記載されている。フランチャイザーとしては責任ある対応に見えるが、実は、両社の社長には意外な関係があった。
■㈱モアアンドモアの代表取締役は「柏木秀信」という。この柏木は、バブル時代に野村証券法人金融部長として不動産会社「最上恒産」会長・早坂太吉などから約13億円を詐欺したとして、1988年に地検特捜部により逮捕された。東京地裁は90年に懲役3年(執行猶予4年)の有罪判決を出している。
■この柏木とナガセ社長・永瀬昭幸は「先輩・後輩」の関係にある。年齢は永瀬のほうが上だが、野村証券入社は柏木が73年、永瀬は74年で一期先輩。そのような上下関係から、永瀬が事件後の柏木に「野村時代の縁」で多数の予備校を任せていた可能性は高い。人情味のある話だが、倒産の尻拭いをナガセがするとなれば話は別だ。
■ところで、柏木の事件を報じた記事を見ると、当時、野村証券は「あくまでも個人の犯罪で、会社は一切関係ない」(広報室)と対応していたようである。野村証券の詐欺と言えば、当サイトも東京支店の営業マンによる詐欺行為を報じているが、詐欺師を出しておきながら責任を取らない「証券界のガリバー」の体質は20年以上、脈々と続いているようだ。
(文中敬称略)

2016年11月4日付レポート:【続報】野村証券詐欺事件 当サイト等の指摘を受け、野村が社員の詐欺行為について注意喚起を開始

2016年10月13日付レポート:【続報】野村証券詐欺事件 会社は被害顧客の救済しない方針を伝達 「社員の個人的問題」として処理か

2016年10月7日付レポート:野村証券東京支店の営業マンが多数の顧客から金銭詐取 IPO株購入名目で被害総額は数億円規模か 野村は「警察に相談」

2016年6月1日付レポート:野村証券が上場ゴール「Gumi」担当者を左遷 役員コース「京都支店長」から「お客様相談室長」に(一部訂正)

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