【ミニ情報】東証一部DLE、ついに巨額赤字・リストラを発表 懸案の「中国ビジネス」が頓挫


成長戦略の柱が頓挫(東証一部上場を記念した動画より)
成長戦略の柱が頓挫(東証一部上場を記念した動画より)

■昨日、東証一部に上場するDLE(コード3686)が今期第3四半期発表と同時に、特別損失及び希望退職者募集などを開示し、平成29年6月期の連結業績予想を当期純利益492百万円の黒字から△1,600百万円の巨額赤字に修正した。同社は昨年11月に野村證券を割当先とするMSワラントを発行しているが、それに先立つ10月4日に、子会社株式の一部を子会社代表取締役に譲渡することによる益出しと個別業績予想の上方修正を発表し株価を高騰させていた。それから約半年での大転換は悪質と言わざるを得ない。
■今期3Qの当期純利益は△1,250百万円で、平成26年3月の上場から3年で利益剰余金がマイナスの欠損会社に転落した。DLEの開示によると、特別損失の要因は①中国における提携先「Hifashion Group Inc.」との提携解消、②製作委員会への出資金の減損、③映像事業からの撤退で、大幅下方修正は①中国における大型案件の頓挫、②「Hifashion Group Inc.」との提携解消、③事業構造の見直しである。
■DLEの決算を巡っては、昨年8月に『現代ビジネス』(講談社)で大熊将八が財務分析を基に同社に対する批判を展開していた。当サイトも後を追う形で同社の『東京ガールズコレクション』(TGC)事業について、元々TGCの商標権を保有していた東証一部ドリームインキュベータとの利益相反や、TGCの中国における商標権を芸能事務所・アンダーゼットグループが保有している点のリスクを指摘していた。今回の赤字転落の要因は、こうしたリスクの顕在化と見てよいだろう。
■なお、問題の中国におけるTGC商標権については、DLEは昨年9月の当サイトの取材に対して「申請中」と回答していた。そこで本日、改めてDLEに中国における商標権について取材したところ、「中国でのイベント開催に向けて動いており、その中で商標を含め動いており、詳細については営業秘密にあたりお答えを差し控えさせていただきたい」と述べ、進捗状況を含めて明らかにしなかった。
(文中敬称略)

本年2月17日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(2) フィスコ、DLE、郷鉄工所

2016年11月11日付レポート:東証一部DLEが野村証券を引受先とするMSワラント発行を開示 資金調達に苦戦か

2016年9月8日付レポート:DLEの「東京ガールズコレクション」中国事業に潜在するリスク アンダーゼットグループが別の「TGC」ライセンスを保有

2016年8月16日付レポート:『現代ビジネス』が財務状況に指摘の東証一部DLE(3686)、「東京ガールズコレクション」への投資にも不透明感

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