東京・渋谷の大型クラブ「TK SHIBUYA」巡る暗闘が表面化 詐欺破産で運営会社に刑事告訴 ピクセルカンパニーズ前社長も登場


TK2
■波乱の中の幕開け

■収容人数1200人の都内屈指の大型クラブ「 TK SHIBUYA」(渋谷区宇田川町)運営会社の実質オーナーなどが、内装業者から詐欺破産や強制執行妨害などで刑事告発されていることが分かった。警視庁渋谷署に提出された告訴状の日付は「TK」オープンと同時期の4月27日付。「TK」を巡っては、前身の「T2」時代から別のクラブ経営者との紛争が噂されていたが、ここにきて暗闘が表面化してきた。
■告訴人は内装業者の㈲東日本住設で、被告訴人は「T2」運営会社㈱ヴィジョネア・グローバル社長の合川豪夫と、「TK」運営会社の東光エンターテインメントの実質オーナー・山口裕志の二人。東日本住設は昨年7月、ヴィジョネアから港区六本木のクラブ「Galaxie Roppongi」(旧FERIA TOKYO)の内装工事を約1億円で請負ったが、工事代金を踏み倒されたままヴィジョネアは今年4月に破産した。
■東日本住設は昨年12月、ヴィジョネアが「T2」物件所有者の東光不動産に対してもつ保証金8000万円に仮差押えをかけたが、ヴィジョネアと東光不動産が共謀してこれを隠匿した、などと主張している。東光エンターテインメントは東光不動産の子会社とのこと。
■紛争の発端となった、六本木の「Galaxie」には意外な人物が登場する。このクラブは昨年11月に、ヴィジョネアから物件の賃貸人である「㈱アスリード」という会社に譲渡されたのだが、同社の社長はジャスダック上場ピクセルカンパニーズの元社長・佐藤昌弘なのだ。ピクセルカンパニーズがクラブ経営に手を出した、との情報が昨年暮れごろから出ていたが、おそらく「Galaxie」のことだったのだろう。
■「Galaxie」がアスリードに譲渡される経緯も奇妙だ。告訴状によれば、譲渡の原因はアスリードとヴィジョネアが締結した11月10日付「解約合意書」だが、要約すると次のような条項が定められている。①11月10日までに物件を明け渡す、②ヴィジョネアは10年間の残存期間の賃料・共益費を支払う、③アスリードは受け取った保証金を返還しない、④内装設備はアスリードに譲渡、⑤ ①、③、④を相殺した上で違約金3億円を11月22日までに支払う。
■物件を明け渡して違約金3億円に加え10年間分の賃料相当額を支払うという、絶望的な契約を結んでいるのだ。この点について告訴状は、〈一般常識では考えられない条件で合意解約したのは、ヴィジョネアとアスリードが共謀して、告訴人からヴィジョネアに対する債権の行使を事実上不可能にするためであることが明白〉と指摘している。
■一見すると、ヴィジョネアとアスリードは共謀の関係にあるように見えるが、アスリード側も東光エンターテインメントが持つ「TK」の設備に仮差押えをかけているとの情報もあり、三つ巴の紛争が繰り広げられているようだ。
(文中敬称略)

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