■THEグローバル社(東証スタンダード3271)
2022年8月23日付:親会社の異動及び主要株主である筆頭株主の異動 並びに借入金の借入先変更に関するお知らせ
中国平安保険グループ傘下の不動産会社アスコットから、SBIホールディングスがTHEグローバル社株式を買い取り、親会社がSBIホールディングスとなった。THEグローバル社は2010年代後半、インバウンド需要を見込みホテル事業に参入。THEグローバル社がホテルを建設し、投資家にTHEグローバル社子会社によるサブリース付きで売却し、多額の売上と利益を計上していたが、コロナ禍に入ると、投資家に対して負うリース債務が逆ザヤとなり、建設会社への支払いがストップするなど窮地に陥った。SBIはTHEグローバル社の再建を主導し、SBI証券や提携地銀による融資などで支援。再建スポンサーとして平安グループ傘下のアスコットを招聘した経緯があった。
■ウェルビー(東証プライム6556)
2022年8月12日付:棚卸資産評価損(売上原価)の計上並びに連結業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ
昨年7月にネオファーマジャパン株式会社が販売するサプリ「5-ALA」の販売に着手するも、仕入れた在庫等約20億円を減損。ウェルビーは22年3月期に5-ALA販売のヘルスケア事業セグメントで売上6.9億円、セグメント利益3.1億円を計上しているが、これだけ多額の在庫評価損が出ると、このセグメント利益も怪しい。
■オウケイウェイヴ(名証ネクスト3808)
2022年8月15日付:業績予想と実績値との差異及び引当金並びに減損損失の計上に関するお知らせ
昨年12月に9.9億円で取得したばかりのアップライツののれん4.3億円を減損。当サイトの本連載(20)では、仮想通貨関連事業で巨額損失を出した現経営陣によるアップライツ買収に注意喚起していたが、懸念はやはり現実のものとなった。オウケイウェイヴはポンジスキーム事件での巨額損失が注目されるが、ソフトウェアやM&A名目の投資でも数十億円の損失を出している。
- 2018年10月29日付:セントレックス上場オウケイウェイヴが仕掛ける仮想通貨「Wowbit」、White Paperに重要な虚偽
- 2018年11月26日付:【続報】セントレックス上場オウケイウェイヴ、仮想通貨「Wowbit」に関する訂正リリースを公表
(文中敬称略)