OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(20)オウケイウェイヴ、テラ、ピクセルカンパニーズ


■オウケイウェイヴ(セントレックス3808)
2021年12月15日付:株式会社アップライツの第三者割当増資引受による株式取得(子会社化)及び業務提携に関するお知らせ

仮想通貨関連事業で20億円をむざむざと費消したオウケイウェイヴの経営陣が新たな投資。ケイマン諸島の子会社を介し、10億円で音楽関連事業会社を買収。問題の仮想通貨「Wowbit」を推し進め、仮想通貨関連事業への投資を実行した当時の代表だった松田元は退任しているが、現経営陣の福田道夫、野崎正徳も、当時から幹部を務め取締役会に参加していた。

■テラ(ジャスダック2191)
2021年12月13日付:特別損失(投資有価証券評価損)及び商品評価損の計上に関するお知らせ

新型コロナ治療薬の材料となったプロメテウス・バイオテック社株式のCENEGENICS JAPANへの譲渡代金153百万円に替えて今年1月に取得した、CESデカルト社株式を評価減。第三者算定機関の税理士法人CROSSROAD(代表・三嶋政美 公認会計士・税理士)のDCF法による株価算定では、同社株式の価値は120百万円~150百万円とされていたが、今年9月時点で債務超過で、当初予測の業績をほとんど達成できず、やむなく損失計上となったという。株式取得時の開示によると、CESデカルト社の業績は当時から、売上過少ながら数億円の赤字を続けていた。どのような絵空事で将来キャッシュフロー予想を膨らませたのか興味深い。

■ピクセルカンパニーズ(ジャスダック2743)
2021年11月12日付:(経過開示)特別損失の計上に関するお知らせ

「リゾート計画」に絡む455百万円の前渡金の使途に疑義があるピクセルカンパニーズだが、アラインジャパンに対する貸倒れた250百万円の前渡金の経緯も不可解だ。開示によると、販売用太陽光発電所案件に係る造成工事費用の一部として支払っていたとのこと。ピクセルカンパニーズは大分県などで太陽光発電所を開発していたが、今年9月と10月に案件を売却している。貸倒れた前渡金は、いずれかの案件に関する支出と思われる。

(文中敬称略)

2021年12月3日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(19)アイ・アールジャパン、THEグローバル社、エフオン
2021年11月12日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(18)Jトラスト、光陽社、中小企業ホールディングス(旧クレアHD)

2021年8月10日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(17)ピクセルカンパニーズ、テラ、オウケイウェイヴ

2021年2月24日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(16)Jトラスト、CYBERDYNE、ピクセルカンパニーズ

2021年2月15日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(15)ランド、RVH、五洋インテックス
2020年11月27日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(14)エアトリ、And Factory、CYBERDYNE
2020年11月17日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(13)ひらまつ、Jトラスト、RVH
2020年2月14日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(12)ブイキューブ、広済堂、五洋インテックス
2019年11月22日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(11) エボラブルアジア、ベルーナ、CYBERDYNE
2019年11月18日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(10)イグニス、テラ、イメージ情報開発
2019年11月14日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(9)Nuts、ユーグレナ、DLE
2019年8月19日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(8) ブイキューブ、イグニス、テラ
2019年5月27日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(7) ベルーナ、ナック、CYBERDYNE
2019年3月18日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(6)イメージ情報開発、テラ、広済堂
2018年11月7日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(5) ユーグレナ、DLE
2018年5月28日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(4) ユーグレナ、イグニス、ソルガムHD
2017年12月12日付OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(3)エイベックス、ナック
2017年2月21日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(2)DLE、郷鉄工所
2017年2月13日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向

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