【続報】野村證券詐欺事件、船橋支店のほか名古屋、高槻支店の顧客も被害 本店勤務の社員も詐欺に加担


■事件のあった野村證券船橋支店
■事件のあった野村證券船橋支店

■去る7月10日発売の『週刊新潮』7月18日号は、「現役社員が鵜飼いの鵜になった『野村證券』同時多発サギ」と題し、当サイトが6月18日付で報じた野村證券船橋支店で発生した詐欺事件を詳報した。この事案を巡っては、野村證券(社長・森田敏夫)が7月2日付リリース「当社元社員による投資詐欺の疑いについて」で、元社員・中村成治の実名を出し、異例の注意喚起を行っていた。
■『週刊新潮』記事では、中村が野村證券船橋支店のほかに、名古屋支店や高槻支店の営業社員を通じて、野村證券の顧客に詐欺を行っていたことが明かされている。今回、船橋支店の顧客が被害に遭ったのは、中村と関係が深かった野村證券社員のT(新潮記事では「佐藤」)が高槻から船橋支店に配属されたからである。野村證券社員の異動に伴い、詐欺が、西から東に移ってきたのである。
■当サイトの取材では、本店に勤務する営業社員も今年1月頃、海外の富裕層の顧客に中村の詐欺案件を紹介し、巨額の投資を実行させようとしていたことが分かっている。これ以外にも複数の現役の野村證券社員や、元野村證券社員がこの事案に関与している。
■野村證券はこの間、全社員に中村との接触の有無を確認するアンケート調査などを行っているようである。しかし、被害にあった男性顧客には、未だ進捗状況を含め取引履歴以外の一切の情報開示を行っていない。男性顧客は詐欺案件を紹介した営業マンの日報等の開示を求めたが、これも拒否している(つづく)。

2019年6月18日付レポート:野村證券でまた詐欺事件 船橋支店営業マンが担当顧客を詐欺話に勧誘、運用資産の大半が被害 野村は「警察に相談」

2018年4月9日付レポート:【ミニ情報】野村証券営業マンが「過当取引」、70代顧客が提訴 短期間で資産の大半消失、損失の3割は「手数料」

2017年3月13日付レポート:【ミニ情報】ジャスダック上場ナガセ、破綻したFC加盟企業経営者は永瀬社長の「野村証券時代の先輩」 最上恒産会長らから13億円詐取で有罪

2016年11月4日付レポート:【続報】野村証券詐欺事件 当サイト等の指摘を受け、野村が社員の詐欺行為について注意喚起を開始

2016年10月13日付レポート:【続報】野村証券詐欺事件 会社は被害顧客の救済しない方針を伝達 「社員の個人的問題」として処理か

2016年10月7日付レポート:野村証券東京支店の営業マンが多数の顧客から金銭詐取 IPO株購入名目で被害総額は数億円規模か 野村は「警察に相談」

2016年6月1日付レポート:野村証券が上場ゴール「Gumi」担当者を左遷 役員コース「京都支店長」から「お客様相談室長」に(一部訂正)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です