【続報】ジャスダック上場ピクセルカンパニーズ「宮古島リゾート計画」驚愕の裏側 貸倒れた前渡金の大半は社長の借金返済に充当


当サイトは昨年11月、ジャスダック上場ピクセルカンパニーズ(社長・吉田弘明)が2020年1月頃に、沖縄・宮古島におけるリゾート計画の前渡金として協業先G社に支出し、その後全額回収不能となった455百万円が、実は全て、ピクセルカンパニーズ社長の吉田弘明と大株主のユニテックスに送金されていると報じた。記事掲載時点では、大株主とはいえ保有割合数パーセントのユニテックスになぜ会社資金が流れるのか、はっきりとした理由が分かっていなかった。だがその後の取材で、G社からユニテックスへの送金は、吉田が個人的にユニテックスに対して負っていた借金の返済に充てられていたことが分かった。
■時系列を整理すると、ピクセルカンパニーズの子会社ピクセルエステートは、G社に20年1月から同年5月にかけて、485百万円の送金し、30百万円の返金を受けた。21年5月、ピクセルエステートは残り455百万円全額が回収不能として貸倒損失を計上した。だが当サイトの取材で、G社が、吉田弘明に銀行振込と手渡しで275百万円、ユニテックスに銀行振込で190百万円を転送金していたことが分かった。回収不能となり会社の損失となった前渡金の大部分が、G社を介して社長個人の手に渡っていた疑惑が持ち上がったわけである。
■今回新たに、G社からユニテックスへの190百万円の振込は吉田弘明名義で行われ、吉田が負っていたユニテックスへの借金の返済に充てられていたことが分かった。関係者によると、吉田はユニテックスから断続的に資金を借り入れており、19年2月末に3億円を借り入れ、5月末と7月下旬に1億5000万円ずつ返し完済。10月中旬までに3億5000万円を再び借り入れ、翌年に宮古島リゾート計画で前渡金が支出された後、G社や吉田から返済があったという。
■つまりピクセルエステートが宮古島リゾート計画として支出した前渡金は、全て吉田の関係先に流れたことになる。実際、ピクセルエステートは宮古島リゾート計画の予定地に対して、土地の所有権などの権利を有していない。関係者は「ユニテックスは吉田のスポンサー的な立場で、上場企業社長の肩書を持つ吉田を信用して数億円の資金を貸し付けていただけで、吉田がそのカネで何をやっていたかは全く知らない。借金は全額返ってきたが、吉田の誘いでピクセル株を取引し、かなりの損をさせられている」と2者の関係性を語る。
ユニテックスは20年3月から同年5月にかけて、ピクセル株を市場で54万株取得している。その平均取得価格は114円(終値ベース)である(※前掲記事ではユニテックスの取得価額の総額を90百万円としておりましたが、61百万円の誤りでした。謹んで訂正いたします)。21年4月にも62万株を1株当たり171円で市場外取得していた。しかし、21年10月に入り、持株の大半を市場売却している。当時のピクセル株は60円台に下落しており、相当な損失を被った可能性が高い。
■吉田がユニテックスから多額の借入を行っていた頃、ピクセルカンパニーズは資金繰りに窮していた。同社は19年2月、「後方支援投資事業組合」に対し新株190百万円と、最大772百万円を調達できる新株予約権を発行する第三者割当増資を実施3月に同投資組合は190百万円を払い込み、割当てられた新株を市場売却しながら、5月上旬までに新株予約権25,000個(2,500,000株)を行使し、475百万円を払い込んでいた残り15,000個(1,500,000株)を行使したのは20年12月下旬で、285百万円を払い込んだ
■また、ピクセルカンパニーズは2016年12月期から営業損益・営業キャッシュフローが赤字の状態が続いていて、2019年12月期も営業赤字の場合、上場廃止の可能性があった。だが、同期は営業キャッシュフローは赤字ながら、営業利益は46百万円とごくわずかな黒字を維持したため、上場廃止を免れている。当サイトの取材では、19年秋頃、ピクセルエステートはG社と福岡県・中州の不動産取引を巡り、多額の利益を得たという。宮古島リゾート計画の不可解な前渡金は、19年の増資と上場廃止回避にも関係していそうだ。
(文中敬称略)

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