■ブイキューブ(東証一部:3681)
2019年8月14日付:子会社における特別損失(減損損失)の計上に関するお知らせ
2012年7月に設立したインドネシア子会社を連結除外。ブイキューブは昨年にも中国子会社売却を巡り1,116百万円の赤字を計上しており、海外展開で苦戦しているようである。ブイキューブは営業利益が2期連続赤字となると財務制限条項に抵触する為、赤字子会社はできるだけ連結除外しておきたいという思惑もあると思われる。ブイキューブの過年度の営業利益を見ると、16年12月期は36,463千円、17年12月期は△550,753千円、18年12月期は345,536千円、19年12月期第2四半期は△146,899千円と赤字と黒字を交互に繰り返している。
■イグニス(マザーズ:3689)
2019年8月9日付:2019年9月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2018年9月にマザーズ上場したばかりのand factory株を売却し、832,563千円の特別利益を計上し、本業の赤字分を賄ったものの、税金費用で最終赤字に。秋元康関連などで激しい値動きを見せるイグニス株は、決算開示の翌営業日の13日にストップ安となった。
- 2019年6月5日付レポート:【ミニ情報】マザーズ上場イグニスの巨額貸付先「薄毛治療クリニック」、債務超過拡大 回収は絶望的か
- 2019年2月18日付レポート:【ミニ情報】マザーズ上場イグニス、巨額貸付先の素性 「薄毛治療クリニック」に融資か
- 2018年11月12日付レポート:【ミニ情報】“秋元銘柄”として知られる東証マザーズ上場イグニス、使途不明「営業貸付金」に巨額引当
- 2018年2月20日付レポート:【ミニ情報】“秋元銘柄”として知られる東証マザーズ上場イグニス 本業低迷の中、使途不明「営業貸付金」が急増
■テラ(ジャスダック:2191)
2019年8月15日付:審判手続開始決定に対する答弁書の提出について
テラは主要取引先の医療法人「医創会」との一連の不適切取引を巡り、証券取引等監視委員会から約2億円の課徴金納付命令の勧告を受けていた。金融庁がこれを公表した7月下旬時点では勧告を受け入れる方針であったが、一転して争うようである。不祥事の影響で経営危機となっているテラは、バランスシートの改善と資金繰りをハコ企業へのファイナンスを得意とするEVO FUNDに頼り切っている。どのような反論を行うか注目だ。
- 2019年5月17日付レポート:【ミニ情報】上場廃止のT&Cメディカルサイエンス社長「インサイダー売り抜け」疑惑、ジャスダック上場バイオベンチャー「テラ事件」との接点
- 2018年9月18日付レポート:【続報】社長による不正発覚のジャスダック上場テラ 疑惑の取引先・医創会は「医療法違反」の疑い
- 2018年9月6日付レポート:【続報】第三者委員会設置のジャスダック上場テラ、疑惑の社長持株大量売却は「上場廃止回避」目的との重要証言
- 2018年8月8日付レポート:“ファイナンス中毒”に陥ったジャスダック上場バイオベンチャー・テラ、謎を呼ぶ社長の持株大量処分
2019年5月27日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(7) ベルーナ、ナック、CYBERDYNE
2019年3月18日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(6) イメージ情報開発、テラ、広済堂
2018年11月7日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(5) ユーグレナ、DLE、フィスコ
2018年5月28日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(4) ユーグレナ、イグニス、ソルガムHD
2017年12月12日付OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(3) フィスコ、エイベックス、ナック
2017年2月21日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(2) フィスコ、DLE、郷鉄工所
2017年2月13日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向