OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(13)ひらまつ、Jトラスト、RVH


■ひらまつ(東証1部2764)
2020年11月17日付:2021年3月期第2四半期報告書の提出期限延長に係る承認申請書提出のお知らせ

創業者で大株主の平松博利との利益相反取引を巡り、10月23日に外部調査委員会が設置され、調査の結果、過年度の平松との取引の会計処理に疑義が生じたため、第2四半期決算が延期に。平松サイドは『週刊新潮』11月5日号にて、PEファンド・アドバンテッジパートナーズへの批判を展開しているが、その中で、ひらまつの赤字店舗を平松の個人会社で受け持った旨を主張しており、この辺りの取引が疑義として精査されていると思われる。

■Jトラスト(東証2部8505)
2020年11月13日付:2020年12月期第3四半期決算短信

当サイト指摘の東南アジア金融事業セグメントは依然として赤字。最も大きな投資案件のインドネシア・Jトラスト銀行は19年12月期第2四半期から、貸付先から得られる利息収入が預金者に支払う預金利息より少ない逆ザヤ状態が続いており、今期第3四半期も逆ザヤ状態を抜け出せず、債務超過を拡大させている。買収に絡む巨額のれんの減損は今期にもあるか。

■RVH(東証2部6786)
2020年11月13日付:特別損失の計上に関するお知らせ

18年に元子会社のリーガルビジョンを株式譲渡した際、RVHがリーガルビジョンに対して有していた貸付金を買い手グループのトラストベイルに譲渡したが、貸付債権約18億円の大半に引当。この債権は、リーガルビジョンが有している売掛金の回収状況に応じて償還額が変動するとされており、今回の貸倒は、リーガルビジョンの持つ売掛金の大部分が回収不能だったためと思われる。リーガルビジョンは弁護士事務所向けの広告代理店サービスだが主要顧客で、過払金に特化した東京ミネルヴァ法律事務所が破綻し、リーガルビジョンが事務所を実効支配していた実態が暴かれ、話題となった。当サイトは、リーガルビジョン及び前身のDSCが過年度に計上した売上の一部に疑義があり、売掛金の一部が架空である可能性を指摘していた。なお、RVHのバランスシートには現在もDSCの種類株式が約14億円、投資有価証券計上されているが、債権の質的にはリーガルビジョンが有していたものと同じなので、こちらの回収可能性も懸念がある。

 

2020年2月14日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(12)ブイキューブ、広済堂、五洋インテックス
2019年11月22日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(11) エボラブルアジア、ベルーナ、CYBERDYNE
2019年11月18日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(10)イグニス、テラ、イメージ情報開発

2019年11月14日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(9)Nuts、ユーグレナ、DLE
2019年8月19日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(8) ブイキューブ、イグニス、テラ
2019年5月27日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(7) ベルーナ、ナック、CYBERDYNE
2019年3月18日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(6)イメージ情報開発、テラ、広済堂
2018年11月7日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(5) ユーグレナ、DLE
2018年5月28日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(4) ユーグレナ、イグニス、ソルガムHD
2017年12月12日付OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(3)エイベックス、ナック
2017年2月21日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(2)DLE、郷鉄工所
2017年2月13日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向

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