OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(17)ピクセルカンパニーズ、テラ、オウケイウェイヴ


■ピクセルカンパニーズ(ジャスダック2743)
2021年7月21日付:資本・業務提携の解消に関するお知らせ

統合型リゾート開発(IR)事業のパートナーだったTTLリゾーツ(社長・津村靖権)と昨年7月末に締結した資本・業務提携契約を解消。資本提携においては、当初、ピクセルカンパニーズがTTLリゾーツに増資を割り当て、その資金をTKコーポレーション(社長・木内孝胤)がTTLリゾーツに融資するというスキームであったが、今回の解消に伴い、TKコーポレーションが直接ピクセルカンパニーズに資金注入する形となったようだ。

■テラ(ジャスダック2191)
2021年8月6日:社内調査報告書の受領と今後の訂正開示に関するお知らせ

昨年の同社株高騰を演出した新型コロナ治療薬を巡る一連の適時開示の事実関係に、重要な虚偽があったとする報告書を公表した。当サイト記事の通り関係者がテラ株のコロナ相場で相当な利益を上げたと思われるが、テラも会社として、株取引で利益を得た関係先に対して無担保社債を発行しており、通常よりも良い条件で資金調達ができたという点で、株価高騰で利益を得ていると言える。

■オウケイウェイヴ(セントレックス3808)
2021年5月13日付:特別損失の計上に関するお知らせ

オウケイウェイヴは2018年10月に、増資と転換社債型新株予約権付社債(CB)発行で約32億円を調達し、同年11月にそのうち約20億円を仮想通貨関連事業に供するとして米ソフトウェア大手パランティア社に支払い、これを費用計上せず「テクニカルライセンス」として無形資産計上していた。その後、オウケイウェイヴは昨年7月にこのパランティアへの巨額投資の成果物として「OKWAVE JaNUS」をリリースしたとしているが、実際にこのサービスが使われたという話はついぞ聞くことがないまま、いつの間にかホームページは閉鎖され、今期に投資の全額を減損した。オウケイウェイヴは本業のFAQ事業をPKSHA Technologyに70億円で売却しているが、本業を手放さざるを得なくなった原因はパランティアへの投資に伴うCB発行であり、巨額損失に至った経緯のもう少し詳細な説明や、関係者の責任追及があってもよいのではないか。

(文中敬称略)

2021年2月24日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(16)Jトラスト、CYBERDYNE、ピクセルカンパニーズ
2021年2月15日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(15)ランド、RVH、五洋インテックス
2020年11月27日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(14)エアトリ、And Factory、CYBERDYNE
2020年11月17日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(13)ひらまつ、Jトラスト、RVH
2020年2月14日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(12)ブイキューブ、広済堂、五洋インテックス
2019年11月22日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(11) エボラブルアジア、ベルーナ、CYBERDYNE
2019年11月18日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(10)イグニス、テラ、イメージ情報開発
2019年11月14日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(9)Nuts、ユーグレナ、DLE
2019年8月19日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(8) ブイキューブ、イグニス、テラ
2019年5月27日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(7) ベルーナ、ナック、CYBERDYNE
2019年3月18日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(6)イメージ情報開発、テラ、広済堂
2018年11月7日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(5) ユーグレナ、DLE
2018年5月28日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(4) ユーグレナ、イグニス、ソルガムHD
2017年12月12日付OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(3)エイベックス、ナック
2017年2月21日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(2)DLE、郷鉄工所
2017年2月13日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向

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