■Jトラスト(東証2部8508)
2021年2月15日付:2020年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
ライツオファリングで調達した1000億円の大半を食いつぶし、未だ約280億円ののれんを計上するなどリスク資産となっているインドネシア銀行が今期も赤字で、東南アジア事業セグメント全体も赤字となった。インドネシア銀行だけで見ると2期連続の営業赤字となる。四半期で見ると18年3月期第4四半期から赤字続きだが、19年12月期第2四半期に、不良債権をインドネシアの別会社に飛ばすことで、貸倒引当金戻入益を計上し、黒字をつけた。ところが、同四半期以降は預金利息が貸出利息を上回る逆ザヤ状態に陥り、20年12月期中は債務超過から抜け出すことはできなかった。
- 2020年9月3日付レポート:【続報】“友好的アクティビスト”タイヨウ・ファンド、東証2部Jトラストを見限る 藤澤に敵対的な人物に株式譲渡か
- 2020年5月25日付レポート:金融グループJトラスト、アジア投資の「負の連鎖」(3)シンガポール子会社が「株式不正取得」を香港コンサル会社に依頼 藤澤ら最高幹部が決裁
- 2020年5月18日付レポート:【ミニ情報】東証2部プロスペクト巡るプロキシーファイト、「インサイダー取引」嫌疑の伸和工業が「Jトラスト」藤澤と野合
- 2020年5月7日付レポート:金融グループJトラスト、アジア投資の「負の連鎖」(2)インドネシア「Jトラスト銀行」の泥沼 黒字達成の裏に「不良債権の山」
- 2020年4月30日付レポート:金融グループJトラスト、アジア投資の「負の連鎖」(1)タイ転換社債「Gloup Leas」で訴訟戦術が裏目、短期利益追求で巨額損失 中経を重視か
- 2020年3月17日付レポート:金融グループ「Jトラスト」の誤算 シンガポール高等裁判所で露呈した粗略な意思決定 財務分析なく巨額投資を実行か
- 2019年10月1日付レポート:【ミニ情報】ジャスダック上場SAMURAI&J PARTNERS、融資先から証券子会社がコンサルフィー徴収 利息制限法を潜脱か
- 2018年6月26日付レポート:【ミニ情報】ジャスダック上場KeyHolder、「秋元康関与」のインサイダー情報事前漏洩、「情報伝達・取引推奨規制」に違反か
■CYBERDYNE(マザーズ7779)
2021年2月16日付:臨時株主総会招集ご通知
過年度の巨額エクイティファイナンスで増加した資本金・資本剰余金を取り崩し、欠損となっている利益剰余金を補填することを臨時総会で決議する。一般的に、欠損補填は資金調達を目的に行われることが多い。サイバーダインの本業のロボット事業は伸び悩んでいる。21年3月期第3四半期は前年同期に比べ、ロボットスーツHALなどの稼働台数が約300台伸び、2,662台となったにも関わらず、売上は減収。保守期間の切れたロボットも稼働台数に含めているからと思われるが、このような状況下でも、つくば市などへの巨大ハコモノ計画は生きており、仮にハコノモを完成させたとしても投資資金を回収できるか疑義がある。
- 2019年10月15日付レポート:【続報】マザーズ上場CYBERDYNE、川崎「ロボット施設」予定地が手付かず5年 野放図なハコモノ計画に「大和ハウス」の影
- 2019年1月21日付レポート:東証マザーズ上場CYBERDYNEがひた隠す「巨大ロボット複合施設」の総工費はいくらか
■ピクセルカンパニーズ(ジャスダック2743)
2021年2月15日付:2020年12月期決算短信〔日本基準〕(連結)
20年12月期中の太陽光発電事業への投融資等により、前渡金が10億円、建設仮勘定10億円、のれん6億円が増加。これらの勘定科目が総資産の7割を占めるまでに至った。原資はソーシャルレンディングのクラウドバンクといった高金利の借入である。第4四半期に増加した建設仮勘定10億円は取得した債権11億円から振替えられたものと思われ、どのような取引実態か注目される。同社子会社ピクセルエステートと社長の吉田弘明は期中に極真空手の拠点「大山倍達記念極真会館」の土地を差し押さえる等、水面下では興味深い案件に手を突っ込んでいるようだ。
- 2017年6月15日付レポート:東京・渋谷の大型クラブ「TK SHIBUYA」巡る暗闘が表面化 詐欺破産で運営会社に刑事告訴 ピクセルカンパニーズ前社長も登場
- 2017年3月7日付レポート:ジャスダック上場ピクセルカンパニーズ、「社内調査報告書」に疑義 不都合な事実を黙殺した「会社の言い分」そのもの
- 2017年1月11日付レポート:ジャスダック上場ピクセルカンパニーズ、架空売上計上か 販売した「太陽光発電施設」は未だに更地
- 2016年12月12日付レポート:【ミニ情報】ジャスダック上場ピクセルカンパニーズ、不正会計の疑いが浮上
- 2016年7月27日付レポート:ジャスダック上場ピクセルカンパニーズ(コード2743)、新株予約権の行方に注目
(文中敬称略)
2021年2月15日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(15)ランド、RVH、五洋インテックス
2020年11月27日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(14)エアトリ、And Factory、CYBERDYNE
2020年11月17日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(13)ひらまつ、Jトラスト、RVH
2020年2月14日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(12)ブイキューブ、広済堂、五洋インテックス
2019年11月22日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(11) エボラブルアジア、ベルーナ、CYBERDYNE
2019年11月18日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(10)イグニス、テラ、イメージ情報開発
2019年11月14日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(9)Nuts、ユーグレナ、DLE
2019年8月19日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(8) ブイキューブ、イグニス、テラ
2019年5月27日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(7) ベルーナ、ナック、CYBERDYNE
2019年3月18日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(6)イメージ情報開発、テラ、広済堂
2018年11月7日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(5) ユーグレナ、DLE
2018年5月28日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(4) ユーグレナ、イグニス、ソルガムHD
2017年12月12日付OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(3)エイベックス、ナック
2017年2月21日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(2)DLE、郷鉄工所
2017年2月13日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向