■アイ・アールジャパンホールディングス(東証1部6035)
2021年10月29日付:2022年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
平時のIR・SRコンサルティングがほぼ横ばい、有事対応のFA・PA業務も伸び悩んでおり、上半期はIRジャパンが売り物としているアクティビスト対応PA・FAの受注実績(大型案件)は大幅に減少している。上場企業のアクティビスト対応は一度きりの総会で終わるものではなく、長期的な対応が必要となるが、昨今のIRジャパンは経営陣にとって敵対的な株主側に「寝返る」ケースもあり、クライアントが警戒感を持ちはじめている恐れがある。また、IRジャパンは経営統合を目指す関西スーパーマーケットのFAを引き受けているが、この案件は総会運営上の失態が原因で関西スーパーが実質敗北しており、見込み通りのフィーが払われるか不透明だ。
- 2021年11月2日付レポート:【ミニ情報】株主総会防衛のアイ・アールジャパン、「東京機械」攻防戦でも目に余る〝二重基準〟
- 2021年6月30日付レポート:「株主総会の用心棒」アイ・アールジャパンの〝二重基準〟(3)天馬「創業一族の争い」でも跋扈 会社側から株主側へ寝返り
- 2021年5月10日付レポート:「株主総会の用心棒」アイ・アールジャパンの〝二重基準〟(2)東証2部プロスペクト攻防戦に不可解な「個人会社」介在 副社長の〝役得〟か
- 2021年4月26日付レポート:「株主総会の用心棒」アイ・アールジャパンの〝二重基準〟(1) HISvs.ユニゾ、駅探Vs.CEHD攻防戦で〝ひとり芝居〟
■THEグローバル社(東証1部3271)
2021年11月5日付:2022年6月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年6月期第1四半期からTHEグローバル社の四半期決算は赤字が続いていたが、今期第1四半期は悲願の黒字を達成した。この黒字の主因の一つは、ホテル事業の費用減少で、同セグメントは売上が過少にも関わらず、毎四半期に数億円の赤字を計上していた。巨額費用の原因は過年度にホテルを売却した相手方とのリースバック契約と思われる。ところが昨年、THEグローバル社はリース契約の主体「グローバル・ホテルマネジメント」を実態不明の合同会社に譲渡し、連結除外している。グローバル・ホテルマネジメントに対する貸付金は破産更生債権として計上されており、連結除外後、すぐに破産していると思われる。
■エフオン(東証1部9514)
2021年11月12日付:2022年6月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
売上高微減、営業利益は大幅な減益にも関わらず、決算短信では定性情報に全く記載がない。売電価格を不正操作することによって国民から再エネ賦課金を詐取し、一切の説明責任を果たさない同社の、投資家ひいては世の中に対するスタンスを端的に示した書面と言える。なお、四半期報告書には一応の説明がされているが、売上高の減少について「積極的な燃料調達に注力したことにより各発電事業の木質チップ燃料バランスが想定値と乖離し見込みを下回る結果となりました」と記されている。この点は、社員ブログで指摘されている通り、売電価格不正操作がバレたため、自粛した結果減収となった可能性がある。
- 2021年10月25日付レポート:【続報 第七段】国民から再エネ賦課金を詐取する東証1部エフオン、筆頭株主・日本テクノと東陽監査法人の〝共犯関係〟
- 2021年9月27日付レポート:【続報 第六弾】国民から再エネ賦課金を詐取する東証1部エフオン、新任取締役も売電価格「不正操作」を指示していた
- 2021年9月15日付レポート:【続報 第五弾】国民から再エネ賦課金を詐取する東証1部エフオン、「今言ったことは死んでも親にも言うな」――調査前日の口裏合わせ 呆れた謀議
- 2021年8月25日付レポート:【続報 第四弾】売電価格「不正操作」の東証1部エフオンで広がる疑念、大分県「日田発電所」でも不正の兆候
- 2021年8月20日付レポート:【続報 第三弾】「マジックハンドを使え」--バイオマス発電の東証1部エフオン、現役社員が暴露する売電価格「不正操作」の実態
- 2021年8月16日付レポート:【続報】売電価格「不正操作」で内部告発の東証1部エフオン、反論リリースを公表
- 2021年8月13日付レポート:バイオマス発電所の東証1部エフオン、売電価格「不正操作」を複数の社員が内部告発 NHK『クローズアップ現代』が報道
(文中敬称略)
2021年11月12日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(18)Jトラスト、光陽社、中小企業ホールディングス(旧クレアHD)
2021年8月10日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(17)ピクセルカンパニーズ、テラ、オウケイウェイヴ
2021年2月24日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(16)Jトラスト、CYBERDYNE、ピクセルカンパニーズ
2021年2月15日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(15)ランド、RVH、五洋インテックス
2020年11月27日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(14)エアトリ、And Factory、CYBERDYNE
2020年11月17日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(13)ひらまつ、Jトラスト、RVH
2020年2月14日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(12)ブイキューブ、広済堂、五洋インテックス
2019年11月22日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(11) エボラブルアジア、ベルーナ、CYBERDYNE
2019年11月18日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(10)イグニス、テラ、イメージ情報開発
2019年11月14日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(9)Nuts、ユーグレナ、DLE
2019年8月19日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(8) ブイキューブ、イグニス、テラ
2019年5月27日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(7) ベルーナ、ナック、CYBERDYNE
2019年3月18日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(6)イメージ情報開発、テラ、広済堂
2018年11月7日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(5) ユーグレナ、DLE
2018年5月28日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(4) ユーグレナ、イグニス、ソルガムHD
2017年12月12日付OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(3)エイベックス、ナック
2017年2月21日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向(2)DLE、郷鉄工所
2017年2月13日付:OUTSIDERS注意喚起銘柄、最近の動向